金融市場には、色々な考え方があります。
リスクに関する考え方、市場が予測可能か不可能かという考え方、などなど。
特に、現在の金融市場で、非常に強いのが効率的市場仮説です。
たとえば、今、Aという会社の株があったとします。
そのA社の業績、情報、その他さまざまな要素がすでに株価に全て織り込まれていて、
株価は常に適正な価格になっているという考え方です。
具体的に、A社の業績やさまざまな状況から考えると、1000円が株価として適正だったとします。
(今後高い成長をするという前提のもと)
ところが現在は、500円の株価だったとします。
これは、効率的市場仮説ではありえない話しになります。効率的市場仮説では、
全ての情報が株価に織り込まれているためです。
効率的市場仮説の場合、新しい情報も全て株価に織り込まれているという前提になります。
効率的市場仮説の場合、そもそも自分の裁量で投資すること自体が矛盾するために、
市場のインデックス(株価指数)を買って、ほおって置くのが一番の最良の投資になります。
効率的市場仮説の場合、全ての投資家がすぐれて賢く、情報も瞬時に入手し、株価
に反映することになります。
株価を予測することができないという結論になります。
この効率的市場仮説を否定する人がいます。その代表格がW・バフェットです。
バフェットは、バリュー投資といわれる、企業の本質的な価値に比べて、割安な銘柄に
集中投資することで、資産を1万倍にしたといいわれる、投資家です。
ビルゲイツより資産家だった時期もあります。
本質的な価値よりも割安な銘柄というのは、たとえていえば、10万円入りの財布を
1000円で買うようなものです。
いつかは誰かが10万円の価値があることに気づき、どんどん株価があがります。
バリュー投資の考え方は、そもそも効率的市場仮説とは相容れないものです。