日本は、89年の年末、日経平均株価が、38000円を超えるという、
史上最高値を記録しました。
当時の状況を簡単に振り返ると、
アメリカは双子の赤字(軍事+貿易赤字)が膨大
でした。アメリカ国内で、日本車がとても売れたので、
日本叩きが顕著になりました。
その関係もあり、プラザ合意で為替政策を変更し、
日本は今まで輸出+円安で儲かったいたのが、
円高不況になりました。
そして、日銀は、この円高不況の打開のために低金利政策を
実行します。
経済の世界で、お金は水、金利は蛇口のようなものです。
金利を上げることは、蛇口を締めることで、市中に
お金がいかなくなります。
物価高い時期やバブルを抑えるために金利を上げること
もあります。
金利をさげることは、蛇口をゆるめることで、
市中にお金がいきます。
バブル崩壊した後や、物価低下で不景気になった
際に金利を下げます。
90年代は、物価低下で不景気になり、いわゆるデフレになりました。
バブル崩壊以降の後遺症のためです。
更に、東西冷戦が終了し、グローバル化が起こり、どんどん人件費など
のコスト削減がすすみ、経済の構造的にもデフレになっていったという
経済学者もおります。
そのようなデフレ現象がおきたこともあり、90年代日本は、不動産や株などの
資産の価格がどんどん下落していき、それが含み損となって企業の経営を
圧迫していきました。
いわゆる不良債権問題です。
最終的に、政府が税金を投入し、銀行に優先株などの形で出資し、
どうにかのりきりました。
08年12月現在でのアメリカの経済の状況を見ると、不良債権
問題まで到達しておらず、現在はGMなどの救済問題などの
ように、資金調達の面での問題です。
90年代後半に、日本でも北海道拓殖銀行が破綻しましたが、
そのときも直接的な原因は資金がショートしたためです。
その後、数年して日本では不良債権問題があらわになってきました。
今、アメリカでは、まだ不良債権の問題まで到達していないと思われます。
シティバンクも、今後数年内に40兆円前後の資産を売却する予定
との報道がありました。
40兆円という金額はりそな銀行の総資産に近いものがあります。
40兆円もの巨額の資産を売り切るとしたら、相応の買い手が必要
ですが、すでに現時点でどういう金融商品の中身かわからないもの
もあるので、相当な値引きになるでしょう。
買い手にしても、現時点で買い手になりそうな投資主体は
なかなかみつかりません。
強いてあげると、中東のファンド筋やアジアの政府系ファンド
でしょうか。
でも、彼らとしても、優良な資産ならばともかく、ジャンクのような
不良債権は買いたがらないのは当然です。
資産の価格、とりわけアメリカの住宅価格が下げ止まりにならない
ならば、株の上値も重いものになりえます。
もちろん、日経平均も例外ではありません。